たなから1金

最近はまっているボードゲームについて書き散らかします。

アルナック記念企画 鳥上級編 勝つために

注) この記事は攻略記事です。多大なネタバレを含みます。

中級編では、勝敗に大きく影響する先着の研究ボーナスをいかに勝ち取るかに焦点を当てました。 ここからは、激化する研究競争の中で、頭一つ抜けた得点"効率"をたたき出し勝ち抜くためのコツを紹介します。

デッキは厚くせよ

基本編では、最高の得点"効率"は寺院に最初に到達することで得られる1.5キャンプ->7.5点だと話しました。 このとき、わかりやすさのために、ひとつ嘘をついています。 実は、真に最高の得点効率は、1金1点です。 そう、みんな大好き自動車です。

どんなに良い場所を発見し、犬と双眼鏡を駆使し、矢じりと石板助手を働かせても、5討伐+1金タイルか、3討伐+2金タイル程度のリソースにしかなりません。他プレイヤーも、このレベルになると3討伐くらいはしているので、得点にして+10~15点になります。 一方で、初級編で確認した通り、全く生産力を上げていない状態でさえ、お金または磁石は8程度余ります。

1金1点に変えられれば、それだけで8点です。 さらに、購入したアイテムは、次ラウンドの生産力を上げ、支払ったリソース以上のリターンが見込めます。 そのリターンを最後は遺物により研究リソースに変えると、自動車の記事で述べた通り、直接研究リソースを得るより遺物点の分だけ点数が高くなります。遺物がない場合や、それ以上に磁石があまりに余った場合は、発見により偶像素点+守護者討伐に変えてもよいでしょう。 さらに、磁石を余らせ強力な遺物を取ることは、ラウンド単位の優位にもつながります。アイテム発動や遺物獲得により遅れる手番は、先に稼いでおきましょう。

この戦略を取るとき、1アイテムあたりの発動回数は減ることになります。高額で低素点のアイテムはむしろ邪魔にもなりえるでしょう。もちろん、無料で獲得できる場合は除きます。

研究遺物を逃さない

デッキを厚くして、有り余る磁石で研究する場合、磁石を研究リソースに変えられないと詰みます。ラウンド単位の不利に陥り、先着の研究ボーナスが取れずに沈むでしょう。 ランク2の場所を発見するのか、遺物を取るのかR2の引きをよく見て判断しましょう。 特に星図・頭蓋骨をとられると一気に苦しくなります。必ずどちらかは抑えましょう。 また、刻印の刃・アラアヌの偶像も確保したいところです。遺物獲得と同時に研究が進むので、手番損のない強力なアイテムです。日時計、狩猟用の矢、死のルーンも状況に応じて取ります。

遺物とアイテムをぐるぐる回す

猿のメダルで精密コンパスを取り、精密コンパスで大蛇の黄金を得て、そのお金でブラシを買い、最後に研究リソースに変えましょう。 猿のメダルと大蛇の黄金は素点がそれぞれ2、精密コンパスとブラシは1と3ありますが、差し引きの支出としては1恐怖1コンパス2手札で済んでいます。

お金助手を取る

ここまで説明すれば、お金助手がカギとなるのは疑いようがないでしょう。 ただし、研究リソースが不足しがちになり、高額低素点アイテムを取らされると不利です。 効率の良いアイテムが購入できるか、また助手を取っていても研究先着ボーナスを逃さないか、最初の並びをよく見ておきましょう。

磁石助手を取る

お金->磁石->研究リソースの変換は得点が伸びます。 同様に、磁石->お金->磁石 の変換も得点が伸びます。 磁石助手は銀状態では車・船助手と同レベルなのですが、早めに金状態にできると無類の強さを発揮するでしょう。 ちなみに、金が強すぎて押され気味ですが、(車・船助手も含めて)銀状態でも強いです。

獲得助手をうまく使う

金状態なら、磁石助手と同等のポテンシャルがあります。難しいですが、手帳を後回しにして獲得競争に遅れても残っていることが多いので、この助手を上手く使えるかも腕の見せ所になります。他の助手を金に育ててから、飾られた角笛で獲得助手に変える、という戦術もあります。

自動車・ボート・ブラシ・弓を取る

1金1点で磁石生産量がすごいアイテムです。取りましょう。

釣り竿を取る

中級レベルの時に書いた紹介記事ではボロクソに書きましたが、実はチート級のアイテムです。 2金2点で3金を生む(=3点+2~3磁石を生む)のだから、弱いはずがありません。 ただ、短期的には研究に貢献しないので、研究ボーナスの先取にやや不安があります。素点の高いアイテムが引けないと沈むことになるでしょう。

2~3金2点のアイテムを取る

自動車やボートがない、もしくは獲得競争に負けた場合は、ランタンやクロノメーターを狙いましょう。松明、斧、オウムあたりまでは候補に入ります。引っかけ鉤はよほどお金が余ってなければ避けますが、4-5R目に資金が余っていて、かつ山の下に沈めて次のラウンドで引かずに済む状態なら取っても良いでしょう。

最後の詰めを間違えない

本当に最後になると、1宝石+遺物1点+銅タイル2点より、2金+遺物2点+2金2点アイテム購入の方が点数が高くなりえます。また、安易に磁石を使い切らず、助手復活の遺物などで磁石を"ドリブル"して、本当に欲しい遺物を待つテクニックもあります。このとき、相手の手帳の位置や磁石、手札状況(これまでの流れから推測できます)を見て、待っていた強力な遺物を渡してしまわないように注意します。最後に余った磁石を何に使うかはよく考えて、1点でも多くもぎ取りましょう。また、最後に余るお金を計算しておき、余裕があるなら1金1点になるアイテムを先に確保するのも忘れないようにしましょう。逆に、早々に3金1点のアイテムを取ってしまい、みすみす相手に2金2点のアイテムを渡さないようにも気を付けます。5R目になると、こういった手番調整のために馬やロープが活躍することがあります。守護者撃退や寺院タイル獲得も活用します。

まとめ

お金助手や磁石助手、自動車や時計を駆使して、お金と磁石をじゃぶじゃぶに余らせましょう。そこから、キーとなるアイテムと遺物を逃さずに確保し、研究先取ボーナスもできるだけ狙っていきます。 引き次第では研究を上げ切れなくなるリスクはありますが、経験上、鳥面ではほとんどの場合問題なく寺院まで到達できています。不運でも金タイルまで届かない程度なので、1金1点+αの暴力的な"効率"で十分に取り戻せます。 全体の引きにもよりますが、現環境の鳥面では、90点台後半を取らないと1位確実とは言えません。中級編までの内容に加えて、アイテム・遺物点で20~30点取ることができれば、90~100点に届くでしょう。