たなから1金

最近はまっているボードゲームについて書き散らかします。

アルナック記念企画 鳥中級編 競争に負けないために

注) この記事は攻略記事です。多大なネタバレを含みます。

基本編で研究の先着ボーナスが重要であること、初級編では研究を上げ切るためのポイントを解説しました。 ここからは、そんな基本を押さえたプレイヤー同士のゲームで、競争に勝利するためのポイントを解説します。

ラウンド単位で優位をとれ

競争に置いて重要なメカニクスの一つが、ラウンドとハードパスです。 このゲームでは、1ラウンドあたりの手番は無限であり、リソースが尽きてやることがなくなったプレイヤーからパスをする仕組みになっています。 ラウンド中の生産力を高めコレクションの壁を超えることで、他プレイヤーがパスをした後でも研究を進めておくことができます。単純に、手つかずのボーナスを得られるだけでなく、次ラウンド以降に1手番の優位をとることができます。

基本的には、1ラウンドに2ワーカーずつしかいないため、得られる研究リソースには限りがあり、研究を進める速さは横並びになります。 それを超えリードするためのポイントを紹介します。

  • 偶像枠入れボーナス
  • 遺物
  • 手帳を上げるタイミング
  • ランク2の場所
  • 助手・アイテム
  • 研究トラックの理解

偶像枠入れボーナス

序盤、最も重要なのが、偶像枠入れボーナスです。 後手番でキャンプが埋まってからでも任意のリソースを得られる上、そのためにワーカーも手番すらも消費しません。 偶像の獲得には3磁石が必要です。研究ボーナスや手札から得られる磁石を研究リソースに変えることで、研究をもう1ステップ進められるようになります。 詳しくは定石編でも解説しています。

中盤以降も積極的に活用したほうが良いですが、いつでも任意のリソースを得る権利を残すメリットと、後半は失う点数が大きくなることを考えて、やや慎重になりましょう。余計な守護者討伐を避ける観点からも、安易な探索は避け、次に解説する遺物に頼るべきです。

遺物

遺物は、磁石を支払うことでワーカーを消費せずにリソースを得る手段です。特に、星図や頭蓋骨は強力で、獲得できれば1ステップ以上研究が進むでしょう。刻印の刃やアラ・アヌの偶像も、場所発見との兼ね合いを見て獲得しましょう。特に鳥面では、研究が進めば磁石が返ってくるので、研究リソースを得られる遺物は取り得になる場合がほとんどです。

手帳を上げるタイミング

地味に重要なのが、手帳を上げるタイミングです。 定石編・初級編共通で、2人目の助手は早めに取ることを推奨しました。しかし、助手を金にするのは慎重になりましょう。 鳥面で助手を金にするには、先着ボーナスがなくコストの重い3ステップ目に入る必要があります。一方、金にすることで増えるリソース量は、基本的には1金/ラウンド、多くても1磁石/ラウンドです。手帳を2ステップ目で止めグラスに集中すれば、より多くの先着ボーナスを取れるでしょう。その利益は、助手を金にするよりも大きいです。 したがって、銀状態で強い助手を取って、グラスの研究を優先するのが効果的です。 銀状態で強い助手の代表がお金助手、時点で磁石・船・車助手、その後に石板・アプグレ・宝石・矢じり助手と続きます。 矢じり助手や宝石助手などを金状態にすることで、そのラウンド中にもう1ステップ進められる場合や、磁石助手を金にしてから復活ボーナスを取りたい場合など、早めに金状態にしたい場合はあります。ランタンやハトを獲得しておく、ジャーナルを使うなど工夫しましょう。 なお、対手が運に恵まれないか、デッキビルドが好調で4・6ステップ目のボーナスもグラス・手帳両方取れそうなのであれば、いただいておきましょう。特に矢じり・宝石助手を取った場合はねらい目です。 なお、定石編でも触れましたが、手帳と同様に序盤の守護者討伐には慎重になりましょう。

ランク2の場所

ランク2の場所は、1ワーカーあたりの生産力を高めます。また、守護者討伐または恐怖を1回しか受けずに2偶像の枠入れボーナスが得られます。その代わり、6磁石で2回得られるはずの偶像獲得ボーナスが1回分しか得られません。 磁石キャンプに1ワーカー消費しては本末転倒なので、熱気球などを活用して、磁石と移動力に余裕がある場合に狙いましょう。なお、次ラウンドで自分が初手番にならないと、相手にも恩恵を与えることになりますが、ラウンド単位で優位をとった後になります。磁石量があって、遺物もいまいちなら、気にせずに発見して良いでしょう。

助手・アイテム

研究リソースを出すアイテムは、ラウンド単位の優位をとりやすく強力です。 ランタン・双眼鏡・犬・つるはし・こて・オウム・ハトなどが該当します。 また、矢じり・宝石助手も研究を進めやすい代表格です。これらの助手はお金や磁石が不足しがちなので、先着ボーナスは必ずもぎ取りましょう。 逆に、研究リソースを生まないアイテムには注意しましょう。馬やロープを打つために1手番使ってしまう*1と、出遅れます。取り返しがつかないことになりがちなので、なるべく取るものを取ってから使いましょう。

研究トラックの理解

単純に"生産力"を増やすだけでなく、コレクションを意識し効率化することでも有利が取れます。 標準的な進み方であれば、鳥面2R目は石板か矢じり、3R目は宝石が取れるとよいでしょう。1R目石板、2R目宝石は腐る可能性があります。つまり、1R目ならこてよりつるはし、2R目ならつるはしよりこてです。アイテムの獲得タイミングを工夫しましょう。 また、6・7ステップ目は、場所の発見と構築したデッキに応じて、どのルートを取るか考えます。左ルートはお金と磁石が、右ルートは石板が要求され、右下から左上に上がれば宝石消費を抑えることができます。さらに習熟すると、そこにあるランダムボーナスを見てデッキの構築を決めることさえできるかもしれません。

まとめ

研究を安定して上げ切れるようになったら、次は"誰よりも早く"上げ切ることが目標になります。一番いいボーナスをがめつつ寺院に最初に到達して、ゲーム中最高の得点効率で圧倒しましょう。 研究を誰よりも先にあげるためには、その分早いラウンドで研究リソースを揃える必要があります。自然と、最後に研究リソースが余り金タイル獲得や守護者討伐もしやすくなるでしょう。鳥面80点台を安定して取れるようになったら、上級編へ進んでください。

*1:やはり自動車なのです。フリーアクションは偉大